妊娠に重要な鉄

夢源鍼灸院の酒井です(^^)

今回は、妊娠に重要な栄養素「鉄」についてお伝えしようと思います。

女性は貧血の方が多くいます。健康診断などでは、ヘモグロビンという数値を中心に貧血かどうかを判断します。

当院にくる方の多くは、ギリギリ判断基準の数値を超えています。なので自分が貧血だと認識はしていません。

でも、食事や水分・症状などを聞くと貧血傾向のかたが多いです。

そういった方は、ヘモグロビンの数値は大丈夫でも、貯蔵鉄と呼ばれる「フェリチン」の数値が低い「潜在性鉄欠乏症」の可能性があります。

健康診断で、フェリチンを検査することはほとんどないので、見逃してしまうことが多いと思います。

ここからは、妊娠になぜ鉄が重要かについてお伝えしていきます。

鉄は、子宮内膜や卵子の質、受精卵の分化・質に関わっています。

詳しく説明していきます。

鉄は、コラーゲンの構成要素です。（コラーゲン＝鉄＋タンパク質＋ビタミンC）

コラーゲンは、細胞分裂や細胞分化に関わっています。

※細胞分裂：1つの細胞が2つ・3つとどんどん分かれて増えていくこと。

※細胞分化：細胞分裂が進むと増えた細胞は、それぞれ役割にみあう機能を身につけていくこと。例えば、皮膚の細胞や神経の細胞、骨の細胞、肝臓の細胞、子宮の細胞などに分化し、自分の生き方を決めていきます。

子宮内膜は、コラーゲンの細胞分裂や細胞分化などによって厚くなることがわかってきました。

つまり、コラーゲンの構成要素である鉄がなければ子宮内膜は厚くならないので、着床しづらくなります。

受精卵に関して、ラットの研究で、受精卵が発育するときは、コラーゲンが必要不可欠であるという研究報告があります。特に桑実胚から胚盤胞に発育するときにコラーゲンが必要になるようです。

ラットの研究なので人間もコラーゲンが必要かどうかは今後の研究に期待ですが、鉄不足（コラーゲン不足）が受精卵に影響する可能性があるので、鉄は補っておくほうがいいと思います。

潜在性鉄欠乏症の可能性がある方の症状についてお伝えします。

このような症状があるかたは、鉄を補うことをおすすめします。

鉄剤を処方してもらうのもいいですが、食事から摂取することも意識してほしいです。

小松菜やサラダ菜、馬肉、アユ、しじみ、あさりには比較的多く鉄が含まれています。また、鉄を吸収を促すのにビタミンCも重要です。

できることから無理なくやっていきましょう。

卵子の質に関しては、また次回お伝えしたいと思います。

沖縄　南部（糸満）豊見城市あしびなー近くにある夢源鍼灸院は、妊娠を望む女性の身体づくり、不妊症・産前産後の不調や悩みを鍼灸治療と運動療法で解決に導きます。ご予約・お問い合わせお待ちしております。