男性不妊症と酸化ストレスの関連性
今回は、男性不妊症と酸化ストレスの関連性について説明していきます。
精子の運動能力低下は、酸化ストレスが影響していると言われています。
精子は細胞膜に酸化されやすい不飽和脂肪酸を多く含むこと、さらに精子は酸化を防止する抗酸化システムが弱いため精子の運動能力が低下し男性不妊につながると考えられています。
次に、男性不妊では男性ホルモンであるテストステロンが低下している場合がありますが、このテストステロの産生低下に影響しているのが酸化ストレスだと言われています。
精巣内でも活性酸素は発生し、少量であれば精子形成などに必要ですが大量の活性酸素・酸化ストレスは、テストステロンの産生を低下させ、精子形成の低下になり男性不妊につながると考えられています。
次に、よく精子は熱に弱いから陰部を温めてはいけないと聞いたことがあると思います。
もちろん外部から温めることもよくありませんが内部から精巣内の温度を上昇させてしまう場合があります。それに影響しているのが酸化ストレスだと言われています。
感染や精索静脈瘤などにより精巣の温度は上昇すると考えられていましたが、温度が高い時に酸化ストレスを測定してみると高いことがわかり、精巣温度上昇に酸化ストレスが関わっていると考えられています。精巣温度が上昇すると、精子形成や精子運動能が低下し不妊症につながります。
(精子は体温より2−3度低い環境でないと精子形成ができない。きついパンツやブリーフでは精巣内を温めやすい)
男性不妊と酸化ストレスの関連性についてまとめると、
・精子の運動能力の低下を招く。
・男性ホルモンであるテストステロンの産生低下を招く。
・精巣内の温度上昇を招く。
酸化ストレスは、男性不妊症と密接な関連があります。
酸化ストレスを除去する方法については、次回お話したいと思います。
沖縄 南部(糸満)にある夢源鍼灸院は、妊娠を望む女性の身体づくり、不妊症・産前産後の不調や悩みを鍼灸治療と運動療法で解決に導きます。ご予約・お問い合わせお待ちしております。