着床を邪魔する「見えない炎症」

夢源鍼灸院の酒井です(^^)

今日は、着床を邪魔する「見えない炎症」についてお伝えしたいと思います。

検査では異常なし。それでも妊娠しない方が多くいます。

「胚のグレードも良い」
「PGTAも正常」
「子宮内膜の厚さも問題なし」

それでも移植がうまくいかない。
このようなご相談は、妊活鍼灸の現場でも非常に多くあります。

その背景に、病院の検査では指摘されにくい
**“見えない炎症”**が隠れていることがあります。

見えない炎症とは?

ここでいう炎症とは、
細菌感染や子宮内膜炎のような明確な病気ではありません。

✔ 冷え
✔ 慢性的なストレス
✔ 睡眠不足
✔ 血流低下
✔ 自律神経の乱れ

これらが重なって起こる
微細で慢性的な炎症反応を指します。

数値や画像には出にくいものの、
子宮内膜や免疫環境には確実に影響を与えています。

なぜ炎症があると着床しにくくなるのか?

着床は「胚」と「子宮内膜」の免疫的な対話で成り立っています。
ところが炎症があると、次のようなことが起こります。

① 子宮内膜の免疫バランスが崩れる

本来、着床期の子宮内は
「異物である胚を受け入れる免疫状態」になります。

しかし炎症があると
・攻撃モードの免疫細胞が増える
・着床を妨げるサイトカインが出やすくなる

結果として
**「受け入れにくい内膜」**になってしまいます。

② 血流が悪くなり、内膜の質が低下

炎症が続くと血管は収縮しやすくなります。

✔ 酸素が届きにくい
✔ 栄養が行き渡らない
✔ 老廃物が溜まりやすい

内膜の厚さは問題なくても、
**「ふかふかさ」「柔らかさ」「反応性」**が低下し、
着床しづらい状態になります。

③ 自律神経が乱れ、ホルモンが効きにくくなる

ストレスや炎症は自律神経を乱します。

すると
・黄体ホルモンが効きにくい
・子宮の緊張が抜けない
・着床期に必要なリラックス反応が起きにくい

という悪循環が起こります。

ホルモン値が正常でも妊娠しない理由が、ここにあります。

PGTA正常胚でも妊娠しない人に多い共通点

PGTAで染色体が正常でも、
「子宮側の受け入れ準備」が整っていなければ着床は成立しません。

実際に多いのが

  • 冷え性が強い
  • 睡眠が浅い・夜中に目が覚める
  • 常に頭が緊張している
  • 胃腸が弱い
  • 肩・首・骨盤周りが硬い

これらはすべて
見えない炎症+自律神経の乱れと深く関係しています。

移植前こそ「足すケア」より「整えるケア」

妊活中の方ほど
・サプリを増やす
・新しい治療を探す

という「足す方向」に意識が向きがちです。

しかし、着床期に本当に大切なのは
邪魔している要因を減らすこと

✔ 炎症を鎮める
✔ 血流を回復させる
✔ 神経の緊張を抜く

この「土台づくり」ができて初めて、
胚の力が発揮されます。

鍼灸が見えない炎症に有効な理由

妊活鍼灸では、次の点を重視します。

  • 骨盤内・子宮周囲の血流改善
  • 自律神経のバランス調整
  • 冷え・緊張・ストレス反応の軽減

薬のように数値を操作するのではなく、
「着床しやすい体内環境」そのものを整えるアプローチです。

特に移植前は
「強く刺激する」のではなく
優しく炎症を鎮める施術が重要になります。

まとめ

✔ 検査で異常がなくても着床しない理由はある
✔ 見えない炎症は着床の大きな妨げになる
✔ PGTA正常胚でも子宮環境が整っていなければ妊娠しない
✔ 移植前は体を休ませ、整えることが最優先

妊娠は「胚の質 × 子宮環境」の掛け算。
どちらか一方だけでは成立しません。

夢源鍼灸院では個々の体質を詳しくお伺いし、生理周期に合わせて妊活のサポートをしています。

病院との並行しながらも問題ありませんので、ぜひ一度お問い合わせくださいね。

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PGTA正常胚でも妊娠しない人の共通点

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