精液検査の基準値

夢源鍼灸院の酒井です。

今回は、「精液検査の基準値」についてお話したいと思います。

男性不妊の原因のほとんどは、精子の数・運動性の低下です。

なので、男性の不妊検査は、まずは精液の量や精子濃度・運動性を調べる検査から始まります。

そして、通常の性交で自然妊娠するための最低限度が「精子の基準値」です。

 

精液検査の基準値

検査項目 下限基準値
精液量 1.5ml 以上
精子濃度 1500万/ml 以上
総精子数 3900万/射精 以上
前進運動率 32% 以上
総運動率 40% 以上
正常精子形態率 4% 以上
白血球数 100万/ml未満

 

ただ、男性の精液の状態はさまざまな影響を受けて常に変動しているために精液検査の結果はばらつきがとても大きいです。

1回の検査で基準値を下回っているといっても妊娠が望めないわけではなく、また、基準値を上回っているとしても必ずしも妊娠が保証されるものではありません。

1回の検査で判断せずに一定期間をあけながら複数回の検査を受けるといいと考えられています。

検査を受けて、基準値にたしていたら安心する人も多いかと思います。しかし、この基準値は、自然妊娠するための最低限の値です。

医師に基準値を超えているから問題ないですよと言われた方の検査データも見せてもらうとギリギリのラインの方も多くいます。

一度に射精される精子の数は、2~3億個と言われていますが、女性の膣内は細菌やウイルスが侵入しないように酸性度の高い状態に保たれているので、酸から精子を守るアルカリ性の液体(精漿/せいしょう)に守られながらも精子の99%は子宮に到達する前に死滅。卵子の目前までたどり着ける精子はおよそ数十~数百個と言われ、最終的に卵子と出会うのは1個。

2〜3億個の精子が卵子に出会うのは1個 ‼️‼️(´Д` )

 

基準値では、一回の射精で3900万以上の精子があれば自然妊娠できる可能性はあると見ることができますが、正常の1/5 から1/7です。

基準値内だけど卵子と精子が出会う可能性は低くなることが容易に想像できますよね。

基準値ぎりぎりでも問題ないと医師に言われたら、女性は夫には問題ないから自分に問題があると思い込み、一人で悩み治療を頑張り続けてしまう方もいます。

女性が鍼灸院に妊活希望で来る方は多くいますが、男性が妊活希望で来る方はほとんどいません。

しかし、妊活は夫婦で取り組むことが重要です。どちらに問題があるからとかではなく、二人で協力することが妊娠への近道です。

病院での不妊治療が長くなればなるほど、ストレスも溜まるし、副作用で体は痛みや不調が増え、性行為も作業的になってきます。

そうならないためにも、夫婦が仲良く協力しながら妊活に取り組むことをお勧めします。

 

沖縄 南部(糸満) 豊見城市あしびなー近くにある夢源鍼灸院は、妊娠を望む女性の身体づくり、不妊症・産前産後の不調や悩みを鍼灸治療と運動療法で解決に導きます。ご予約・お問い合わせお待ちしております。