不妊症の原因について
今回は、不妊症の原因についてお話したいと思います。
不妊症の原因について、WHOのデーターでは女性側が原因である可能性は40%、男性側が40%、女性と男性の両方に原因がある場合が15%、原因不明な場合は5%とされています。
女性だけの問題と昔は思われていたことが多かったですが、現在は女性・男性の両方に同じだけの問題の可能性があることが言われています。以前勤めていた産婦人科の病院でも夫婦で来て男性も不妊症の検査や治療を受けている方が昔より増えていると聞きました。
今回は、女性側の不妊症の原因について説明していきます。
大きく分けてこれらの原因に分けられます。
■排卵因子
月経周期不順で、排卵(卵巣での卵子の形成および排出)障害がおこり不妊症になる。黄体化ホルモンやプロラクチンなどのホルモン異常やストレスや過度なダイエットが原因になると言われています。
■卵管因子
卵管の炎症などで、卵管閉塞や周囲の癒着(ゆちゃく)によって卵子の取り込みが障害されることがあります。卵管閉塞や卵管周囲の癒着はクラミジア感染や虫垂炎などで起こる。
■子宮因子
子宮内膜の病気で受精卵の着床障害がおこります。子宮内膜の病気とは、子宮奇形、子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどをさします。
■頸管(けいかん)因子
頸管(けいかん)粘液量が少なくなると、精子が子宮内や卵管へ十分な移動ができなくなります。頸管粘液は、子宮頸部の炎症や手術などで頸管粘液が減少することがあります。また、エストロゲン分泌の不足も原因となります。
(頚管因子に問題があれば人工授精の適応になります。)
■免疫因子
免疫異常により精子を障害する抗体をもち、精子の運動性を妨げ、精子と卵子の受精を阻害することがあります。
■原因不明
不妊症の検査をしても、明らかな原因がみつからない場合です。
※現代医学的な検査をして原因不明でも、東洋医学の視点からみると問題がある方もいるので、鍼灸は治療手段の一つになり得ます。
様々な原因があるので病院でしっかり検査してもらい、納得した上で治療に臨むのがいいと思います。
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