妊活(不妊症)における重要な栄養素 2

今回の内容は、妊活における重要な栄養素「コレステロール」についてです。

「コレステロール(脂肪・油)」と聞くと、「善玉(HDL)コレステロール」「悪玉(LDL)コレステロール」・太る・高血圧・心疾患になるというイメージが強いと思います。

◆コレステロールって何?

コレステロールは、人間の体を構成する細胞の細胞膜や性ホルモン、副腎皮質ホルモン、胆汁酸などの作る材料になり、体を維持するためにはとても重要です。

確かにLDL値が基準値よりも高いと、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞といったリスクが高くなりますが、低すぎると細胞膜やホルモン、胆汁酸や神経伝達物質の材料不足となり、全身の様々な場所に不調をきたしてしまいます。

※LDL:肝臓から全身の各細胞にコレステロールを運ぶ。

※HDL:全身の各細胞で余ったコレステロールを回収し肝臓へ運ぶ。

◆コレステロールと妊活の関係は?

肝臓で作られたコレステロールは、血液に乗って全身の各細胞に運ばれ、ビタミンやホルモンに合成されます。

皮膚に運ばれたコレステロールは、紫外線を浴びることで妊娠力を高めると言われるビタミンDが合成されます。(前回のお話)

また、副腎に運ばれると、男性ホルモンの材料になる「DHEA」が作られます。

この男性ホルモンを材料にしてアロマターゼという酵素の作用で卵胞から女性ホルモンが分泌されます。

「コレステロール」は女性ホルモンの大切な材料になります。

コレステロールが不足すると、女性ホルモンが減り、生理不順や無排卵、不妊に繋がっていきます。

また、「コレステロール」が高いとAMH(卵巣予備能)が高いこともわかっています。

取り過ぎも良くありませんが、「コレステロール=悪者」という考えを改め、血液検査でLDLの数値が低めの方は、食事から質のいい油を効果的にとり、妊娠体質に変えていきましょう。

「コレステロール」を多く含む食材

1.卵黄

2.ウナギ

3.豚レバー

4.鶏レバー

5.たらこ   など

 

沖縄 南部(糸満)にある夢源鍼灸院は、妊娠を望む女性の身体づくり、不妊症・産前産後の不調や悩みを鍼灸治療と運動療法で解決に導きます。お気軽にお問い合わせください。